融資先の探索
次に、K子は、融資先を見つけるために奔走していた。
T郎は、これまで、不動産投資に関する書籍から得た知識を活かして、
「物件規模からして、都市銀行ではなく、地銀、信金・信組、ノンバンクのうち、
信金・信組だと思うよ。リフォームとかも必要だったら、別で、
日本政策金融公庫に数百万の融資を申し込めばいいと思う。」
とK子へ伝えた。
「分かったわ。じゃあ、S信用金庫をメインに検討してみるわ。ありがとう。」
そして、K子は、最終的に、パート先の不動産屋さんの社長に
担当者を紹介してもらったのであった。
「最終的に、パート先の不動産屋さんの社長さんがS信用金庫さんと取引がある、
っていうことで、担当者を紹介してくれたわ。1週間後に面談だって!」
K子は、T郎に、そのように伝えた。
T郎は、
「まずは、担当者が見つかって、良かったね。」
とK子へ伝えた。
融資の面談と詳細
T郎は、K子がアポイントを取った日の午前9時にS信用金庫へ向かう前、
面談書類の最終チェックをしていた。
(これなら、問題ないだろう。)
K子が10時からの出発する前に
「いってらっしゃい。頑張って。」
と声をかけた。
物件概要は以下のような内容であった。
- 物件価格 3,500万円
- 融資額 3,300万円 15年 変動金利1.5%
初期費用
- 印紙代 5,000円
- 仲介手数料 1,200,000円
- 不動産取得税 479,000円
- 所有権移転、抵当権設定登記料 683,000円
- 固定資産税負担分 36,000円
- 印紙代 24,000円
- 金融機関事務手数料 110,000円
- 火災保険 117,000円
- 物件頭金 2,000,000円
- 合計 4,654,000円
K子は、1時間程度で、面談を終え、帰宅してきた。
「どうだった?」
「書類に不備はなくて、担当者さんがエース級みたいで、最善を尽くす、
と言ってくれたわ。あとは、支店長、副支店長の稟議が通れば、
融資が通るみたい。審査には1週間程度、かかるらしいから、
それまでは待つしかないわね。」
「うん、了解。じゃあ、うまくいくように祈りながら、待とう。」
そして、1週間後。
K子に、S信用金庫から電話がかかってきたようだった。
聞こえてくる内容、K子の雰囲気からすると融資が通ることが確定したようだった。
「あなた、審査が通ったわ!これでようやく、
ついに、第一棟目のアパートが買えそうだわ!!」
「本当に良かった。K子の努力が実ったんだね。」
そして、次は売主、売主側の不動産屋と詳細を詰めていく段階になった、はずであった・・・
しかし、ここまで来て、またもや、大問題が発生してしまうのであった・・・
~T郎side episode6~ to be continued・・・
コメント