「とにかく妻を社長にしなさい」 完全解説! 2回目/全5回

はじめに

本記事では、「とにかく妻を社長にしなさい」を5回に分けて、解説していきます。

本記事は2回目です。

2回目は、「妻を社長にするための資金作り」ということで記載していきます。

老後の生活には年金以外に3000万円必要だ

老後に必要な資金は年金の他に、3000万円と言われていますが、

あなたはそれだけのお金を持っているでしょうか?

そう聞かれて、

「はい、持っています」

と即答できる人は少ないのではないでしょうか?

でも、ご安心ください。

じつは、その程度なら誰にでも貯められます。

しかも、生活レベルを落とさずに貯められる秘訣があります。

ですので、わざわざつらい思いをして、節約しなくても大丈夫です。

ケチケチ生活をせずに2000万円以上貯める3つのコツ

お金の使い方には、大きく分けると「消費」「浪費」「投資」の3種類があります。

「消費」は生きるために必要なものを買うことなので必要不可欠です。

やっかいなのが「浪費」。なぜなら、みるみるうちにお金が減ってしまうから。

そして、これとは反対にお金が増える使い方が「投資」です。

ところで、私たちが「お金を使う」という場合、「消費」という意味で使っていますが、

たちが悪いことに自分では「消費」だと思っていることの多くが「浪費」なのです。

では、どうすれば、生活水準を維持しながら、「浪費」を防げるのか?

それは次の3つのポイントを理解して、実践することに尽きます。

  1. 欲しいものではなく、必要なものを買うこと。
  2. 価値のない「幻」を買わないこと。
  3. 固定費を削減し、変動費をコントロールすること。

この3つを意識して、生活することで、1年間で300万円もの種銭を貯めて、

プライベートビジネスを始めることができるのです。

裕福になれないのは「お金の世界の天動説」を信じているから

間違ったお金の使い方をやめられない背景には「ある秘密」があります。

それは「お金の本質」や「お金の使い方」について、

私たちはずっとウソを教えられてきたということ。

結論は、「お金=価値」だと思っている人は、まんまとだまされてきた人です。

まんまとだまされてきた人たちは、投資、消費、浪費を以下のように理解しています。

投資とは、お金を使って「値段より高い価値」のものを手に入れること。

消費とは、お金と使って「値段と同じ価値」のものを手に入れること。

浪費とは、お金を使って「値段未満の価値」のものを手に入れること。

これらの考え方は、お得か否かで判断しているので、

これからもずっと「安くてお得で必要ないもの」を買い続けてしまうのです。

これからもずっと、「絶対に儲かるおいしい投資話」に乗せられて大損し続けるのです。

著者は、「お金=価値」という発想のことを「お金の世界の天動説」と呼んでいます。

この考え方に陥っている限り、

投資と消費と浪費を「価値の大小で測る」といった誤った判断を繰り返すことになります。

1万円札そのものには20円の価値しかない

そもそも、お金って何なのか、あなたは一言で答えられますか?

人様や社会に貢献して感謝されたときに初めてもらえるのがお金です。

紙幣や硬貨といった通貨は、感謝の気持ちをわかりやすく見える化した仮の姿にすぎません。

1万円札はプリントされた紙切れですから、原価はたったの20円。

そこに1万円分の感謝の気持ちが乗っかっているからこそ、

1万円の価値があるとみんなが認めているのです。

信じればお金が貯まる「お金の世界の地動説」とは?

著者は、「お金=感謝の気持ち」という考え方のことを、

「お金の世界の地動説」と呼んでいます。

つまり、太陽のように中心にあるのは「感謝の気持ち」なのであって、

私たちがお金と呼んでいる通貨には絶対的な価値は何もないのです。

このことに気づくと、投資と消費と浪費も次のように正しく理解できるようになります。

投資とは、人様の役立つことにお金を使うこと。

消費とは、自分と家族のためにお金を使うこと。

浪費とは、だれの役にも立たないことにお金を使うこと。

これに気づくだけで、「お得か否か」ではなく、「必要か否か」で

お金の使い道を判断できるようになります。

従来の節約術がつらくて苦しいのはなぜだろう?

改めて、あなたの部屋の片隅にある使わないもの、押し入れや物置にしまってある

品々をながめてみてください。

そのうちの半分程度はなぜかほしくなってしまい、

ついつい買ってしまったものではないでしょうか?

あるいは、これまで損をした投資が何だったかを思い出してみてください。

儲かるかどうかという価値判断に軸足を置いていませんでしたか?

お金をもらえるのは、人様や社会に役立ったときだけなのですから、

何も貢献せずに都合よく大金が懐に転がり込んでくる

おいしい話なんてあるわけがありません。

フリーマーケットに出品するとムダ遣いしなくなるから不思議

そのモノやサービスが、本当に必要なのか不要なのかを判断できるようになる

簡単な方法があります。

それはフリーマーケットへの出店とネットオークションへの出品です。

なぜなら、フリーマーケットやネットオークションに出品する商品は、

あなたや家族にとって不要な品々だからです。

出品する際、「どれが必要なものでどれが不要なものか」を選り分けなければなりません。

出品の基準は、「高いか安いか」ではないのです。

ですから、こうして身をもって「必要か否か」で選ぶことの大切さを学び、

選別眼を養うことが可能になるのです。

「高付加価値」「高機能」という名の感謝の押し売りに気をつけなさい

何気なく買っている商品やサービスにはいろいろな付加価値が加わっています。

当然ですが、付加価値が高いほど商品やサービスの値段は跳ね上がります。

ですので、こうした自分にとって、不要な付加価値のオプションサービスなどの

見直しを行って、不要な浪費を避けるようにしましょう。

すべての商売はあなたの感情を商品化して儲けている

最悪なのは付加価値すらついていない商品です。

2つ目のポイントは、「価値のない”幻”を買わないこと」でしたが、

付加価値がないにもかかわらず、幻でラッピングされた高価なサービスや

高額商品が世の中にどれだけあふれていることか!

気づいている人も多いかと思いますが、この世の中で一番もうかる商売は

夢や希望、そして感動を売る商売です。

ところが残念なことに、一見すると夢をもらって感動したと思っていた商品やサービスが、

実は夢でも何でもなく、ただの幻だったり錯覚だったりすることが少なからずあります。

ですから、「幻」を買わないようにしなければ、お金はいつまで経っても貯まりません。

”幻”でラッピングされた商品を買ってはいけない

一番典型的な幻でラッピングされた商品が宝くじです。

「ドリームジャンボ宝くじ」という名前が示す通り、

「宝くじとは夢を買うもの」だと思われています。

いわれてみれば、なるほどそのようにも思えます。

例えば、10万円に宝くじを買ったときに確実にもらえる配当は、

確率的に1万円なので、10万円を支払って、

「1万円+当選する夢」を買っていることになります。

これは、「叶えられることのない期待感という幻」だけでできあがっている、

ほとんど価値のない商品だということがわかるでしょう。

「借り暮らし」をするだけで3000万円も得をする!

衣食住のうち、「住」については、家を借りる「借り暮らし」で済ませるのがベストです。

なぜなら、家を賃借することは浪費ではなく消費なので、無駄遣いせずに済むからです。

しかも、付随効果として、憲法で保障されている

「居住移転の自由」「職業選択の自由」「隷属的拘束や苦役からの自由」が実際に手に入ります。

そもそも論として、新築信仰はもう捨てましょう。

欧米諸国の住宅は美しくて情緒がありますが、取引されているうちの9割は中古住宅です。

新築が9割近くを占める国は日本くらいのもの。

ただでさえ、空き家があふれて社会問題になっているのですから、

これ以上、新築を増やす必要はありません。

だから、まだマイホームを買っていない人はグッとこらえて、

まずは借り暮らしをしましょう。

それだけで、新築マイホームについてくる1500万円の幻と

1500万円の金利を支払わなくて済みますから、

合計で3000万円も得をします。

「低金利だから預金はもったいない」というウソにだまされるな

誰もが実践している「お金を増やす方法」の1つが預貯金での運用です。

お金を預けるだけで自動的に利息が付きますので、通帳の数字が少しずつ増えていきます。

しかし、1年物の定期預金の金利は1995年に1%を割り込んで、それ以来、20年も

超低金利時時代が続いています。

昔の高金利を知っている人にとっては、大変な運用難だと思います。

ですが、驚くなかれ、金利が低かったこの20年間で、一番お得な金融商品が預貯金だったのです。

なぜ、金利が低いのに得だったのでしょうか?

それは、日本の通貨「円」の値段が上がり続けたからです。

銀行は通貨のプロなので、デフレの時代に「円」の値段が上がることくらい、百も承知です。

それにもかかわらず、銀行の本部は「低金利なので預金はもったいない」という

セールストーク集を作って、投資信託や保険をお客さんにすすめなさいと、

顧客係や窓口の行員を指導していたのです。

投資信託を主な収益源とする信託銀行に至っては、投資信託を頻繁に売り買いさせる

手法を駆使して荒稼ぎをしていました。

デフレの時代には、預金を預かっても、銀行は儲かりません。

だから、なりふりかまわず投資信託や保険に誘導してきたわけです。

宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」が投資信託の本質を暴く!

最初に3%の手数料がもらえて、その後も毎年1.5%もらい続けられるすごい金融商品があります。

しかも、元本が1円たりとも減らない、いえ正確には元本を出さなくていい。

とても魅力的な金融商品だと思いませんか?

それこそが投資信託なのですが、残念ながら、そんなすごいメリットを受けられるのは、

売主である銀行と証券会社だけでした。

おもしろいことに、投資信託は宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」と同じ仕組みなのです。

たくさんのリスクがあるので、ここにチェックをしなさい、ここにサインをしなさい、

という注文がたくさんつけられます。

そしてなんと、お金を出すのも手数料を支払うのもお客なのです。

定期預金であれば、お金を出した客自身が利息をもらえるのに、

投資信託はお金を出したお客が手数料まで払わなければなりません。

そんな実態を知っているので、銀行員たちは投資信託を買いません。

唯一買うとしたら、日銀が買っているような上場投資信託のみです。

その場合でもリスクは避けられないので、せめて手数料の安いネット証券経由で買います。

ちなみに、著者は、年金代わりの資金を海外で積み立てています。

過去の運用実績が平均8%以上とハイレベルであるうえに、

円安リスクなどを避けられるメリットがあるからです。

「上書き生活」で意志の力を使わずラクラク出費削減

生活水準を維持しながら浪費を防ぐ3つ目のポイントは、

「固定費を削減し、変動費をコントロールすること」でした。

出費には大きく分けて「固定費」と「変動費」の2種類があります。

どちらも企業会計上の概念なのですが、著者はこれを家計に応用して、

「一定の金額が毎月天引きされる支出」を固定費、

「ぜいたくの度合いによって毎月変化する支出」を変動費、

と位置付けました。

固定費を減らす場合には、最初だけ出費削減の工夫が必要になりますが、

いったん削減してしまえばあとはほったらかしでOKです。

一方、変動費を削減するのは困難です。

なぜなら、削減するためには「意志の力」が必要だからです。

しかし、「意志の力」の代わりに「習慣の力」を活用すると、

比較的ラクに削減できるようになります。

例えば、毎朝飲むスタバのコーヒーをコンビニコーヒーで上書きする、

風呂上りのビールを炭酸水で上書きする、というようなかたちで、

習慣化してしまいましょう。

以上!

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