「サラリーマンを辞めて月100万円で楽しく過ごす 働かないという生き方」 完全解説! 4回目/全7回

はじめに

本記事では、「サラリーマンを辞めて月100万円で楽しく過ごす 働かないという生き方」を

7回に分けて、解説していきます。

本記事は4回目です。

4回目は、「起業家につきものの金持ち倒産、貧乏倒産」ということで記載していきます。

起業ほど成功確率の低い投資はない!

終身雇用が崩壊すれば、いよいよ落ちていく先は、雇用が不安定で給料の安い非正規労働者か、

もしくは常に中途採用を募集しているブラック企業で働くしかありません。

日本には労働基準法がありますが、従業員に長時間労働やサービス残業などを強制している

企業がいまだに多いのが現実です。

このまま何もしないで流されていくと、行きつく先は派遣かブラック企業だということは

容易に想像できるはずです。

そこで、これまでの経験やスキルを生かしたり、資格を取ったりして、

フリーランスになろうとしたり、起業しようと考える人も増えています。

ただし、起業した人の中で1年経過した時点で生き残っているのは4割程度しかいないという

厳しい現実があります。

ちなみに、起業から5年後も生き残っている企業の生存確率は15%程度です。

10年となると、残っているのは6%というデータもあります。

起業して成功する確率はこれほど低いわけですから、

最初から起業なんて考えないほうがいいかもしれません。

どうしても起業したい場合は、サラリーマンをしながら副業で始めて、

収入が安定してきたらサラリーマンを辞めて本格的に打ち込むという

かたちのほうが安全でしょう。

儲からない商売に潜む貧乏倒産への道

世の中には儲かる商売と、そうでない商売があります。

「売り上げ=粗利」にほぼ近い商売は儲かる商売だといえます。

それに対して、薄利多売な商売は、売り上げは多いのですが、

利幅が薄いために忙しい割にはさっぱり儲からないのです。

とくに商品単価の低いものを売っていると、大量に売らない限り、

会社は回っていかないはずです。

スーパー業界やコンビニ業界で働く人たちの年収が低いのは、

薄利多売だからといえます。

「売り上げ=粗利」に近いビジネスでも、社長やオーナーのやり方が悪かったり、

手腕がないと、貧乏倒産に陥るのは時間の問題です。

いずれにしろ、忙しい割には儲からない業界には身を置かないことです。

儲かっている商売に潜む金持ち倒産への道

儲かっている商売や儲かっている会社は波に乗っているため、とても勢いがあります。

とくにバブル崩壊後やリーマンショック後に倒産した企業を思い出してみると、

共通するのは業績好調による急拡大です。

売り上げも利益もどんどん伸びているときは、銀行は寄ってたかって、

「うちにもぜひ融資させてください」とすり寄ってきます。

しかし、ひとたび世の中の景気が悪くなったり、雲行きが怪しくなった途端、

銀行は一斉に融資をストップしたり、貸しはがしや回収に走ります。

東京商工リサーチによれば、倒産企業のうち、当期純損失を計上していた企業の割合は、

約半分程度で、残りの半分は黒字倒産だということです。

つまり、損益計算書で売り上げと利益だけを見ている経営者が多く、

キャッシュフローのタイムラグを把握していないことが倒産の原因です。

会社にとって、お金は血液と同じですので、社長が資金繰りを気にせず豪遊しだすと、

儲かっている会社といえども「金持ち倒産」への道をまっしぐらに進んでいくことになります。

飲食業ほど飽きられるのが早い商売はない

中高年になってから、サラリーマンを辞めて飲食業を始めるという話をよく耳にします。

料理好きな人や飲食業界でバイト経験のある人にとっては憧れなのかもしれません。

飲食業界は参入障壁が低いため、脱サラ開業が人気なのでしょうが、

飲食業界はあらゆる業種の中で廃業率が最も高いといわれています。

飲食店ほど飽きられるのが早い商売はないと思います。

今回の新型コロナウイルスの終息はまだ見通せない状況なので、

飲食業で勝負するのは危険な賭けだといえます。

FCで儲かるのは本部だけ

独立・起業を考えていると、フランチャイズ(FC)でお店を持つのが安全なのではないか、

と思うかもしれません。

ちゃんとした信用できるFC本部を選ぶことができれば、教育も徹底されているでしょうし、

開店後のサポートも充実していると思います。

ただ、独立・起業するからには、どんな業種でもいいというわけではなく、

自分の得意なことや興味のあることでないと続かないことが多いです。

どうしてもFCで独立を目指したいのなら、実績のある大手FCチェーンが安心です。

それでも起業したいのなら手数料商売が堅実

サラリーマンが脱サラしてどうしても起業したいと思うなら、資格を取って手数料で儲ける

商売をすることをおすすめします。

税理士・行政書士・司法書士などの士業と呼ばれる職業は、

最初に一定の顧客をつかむまでは大変ですが、その後は比較的安定した収入が得られる商売です。

そのなかでも、不動産屋が一番楽に、しかも手っ取り早く稼げる商売ではないかと思います。

起業するくらいならサラリーマンでいるほうば10倍楽

サラリーマンがこれまでやってきた経験を生かして起業したり、趣味や得意なこと、好きなことを

本格的にやるために起業したりするのは、成功する確率も高いので決して否定はしません。

ただ、何をやるにも、普通はオーナーが自ら率先して、朝から晩まで身を粉にして働かないと、

最初は軌道に乗らないと思います。

朝9時始まりで、週休2日のサラリーマン労働でさえ、嫌で逃げ出したい人には、

起業は無理だと思った方がいいでしょう。

無理に起業して家族に心配をかけたり、ひもじい思いをさせるくらいなら、

サラリーマンでいるほうが10倍楽です。

辞めてみるとわかりますが、会社は健康保険料などの社会保険料を半分負担してくれます。

サラリーマンほど手厚く守られている職業はないと思います。

そうはいっても、自分の気持ちを偽って、毎日嫌なことをしながら1日の大半を過ごすのは

とてもつらいことです。

どうしても耐えられないときは気持ちをリセットする意味で、

会社を辞めてもいいと思います。

うまく正社員として転職できれば、年収アップも期待できますし、

しばらくは失業手当をもらいながら、ゆっくり自分に合った仕事を探すのもありです。

以上!

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