はじめに
今回は、「魔法使いのおじいさん」というタイトルです。
「魔法使いのおじいさん」
ある日、ＡくんとＢくんが公園で遊んでいると、
なんと、目の前に魔法使いのおじいさんが現れました。
魔法使いのおじいさんは、こう言いました。
「わしの魔法で、お前たちに、１年間限定で、お金をあげよう。」
「ただし、今から言う、どちらか１つしか選べないから、よく考えて決めるように。」
「１つ目は、毎月１０万円、あげる。」
「２つ目は、最初の月は、千円しかあげない。
ただし、次の月は、２千円、次の月は、４千円、・・・
というように、毎月、もらえる額が２倍に増えていくんじゃ。」
「さて、お前たちは、どちらを選ぶのじゃ？」
Ａくんは、すぐに答えました。
「そんなの毎月１０万円もらえるほうに決まってるじゃん！」
Ｂくんは、すこし考え込んで、言いました。
「僕は、最初の月は、千円のほうでいいです。」
Ａくんは、言いました。
「Ｂくん！たった千円だよ！本当にいいの！？」
Ｂくんは、言いました。
「うん。僕はそれでいいよ。」
それを聞くと、魔法使いのおじいさんは、こう言いました。
「では、１年後の同じ日の同じ時間に、またここで会おう。」
そして、魔法使いのおじいさんは、煙のように消えてしまいました。
さて、１年後、ＡくんとＢくんは、同じ公園に集まりました。
すると、約束どおり、魔法使いのおじいさんが現れました。
「さて、わしは約束を守ったじゃろう？」
「Ａくんは、１年間でいくら、貯まったのかな？」
Ａくんは、こう言いました。
「おじいさん、ありがとう！なんと、１２０万円も貯まったよ！」
「それでは、Ｂくんは、いくらかな？」
Ｂくんは、こう言いました。
「４０９万５千円。」
Ａくんは、驚いて、こう言いました。
「えっ！そんな訳ないよ！だって、最初の月は、たったの千円だったんだよ！」
「嘘だ！」
魔法使いのおじいさんは、こう言って、煙のように消えてしまいました。
「わしは、Ａくんにも、Ｂくんにも、言ったとおりのお金をあげただけじゃぞ。」
【基本編】みんなで考えましょう
さて、魔法使いのおじいさんとＢくんは、本当のことを言っているでしょうか？
きちんと、計算して、確かめてみましょう。
【応用編】みんなで考えましょう
もし、最初の月にもらえる金額が５００円だったら、どうでしょう？
こちらも、きちんと、計算して、確かめてみましょう。
さいごに
大人向けにちょっと改変。（ちょっと無理やり・・・）
Ａくん → 毎月の給料３万円を定期預金（年利0.002%）
Ｂくん → 毎月の給料３万円を積み立てＮＩＳＡ（年利3%）
１年後・・・
Ａくん → 360,720円
Ｂくん → 370,800円
さて、これを１０年、２０年と複利で続けていったら、どうなるでしょう？
なぜ、定期預金をしている人が多いのかも、合わせて考えてみましょう。
あなたなら、どちらを選びますか？
以上！
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