小学生に伝えたいお金のおはなし ~その3~

はじめに

今回は、「絶対に100円儲かる話?」というタイトルです。

「絶対に100円儲かる話?」

ある日、4人の少年が公園で遊んでいました。

4人の名前は、デキスギくん、ノビタくん、スネオくん、タケシくんです。

突然、デキスギくんがこう言いました。

「あのさぁ、面白いゲームがあるんだけど、一緒にやってみない?」

みんなはこう言いました。

「いいよ!デキスギくんが言うなら、よっぽど面白いゲームなんでしょ?」

デキスギくんは、ルール説明を始めました。

「みんな、おこづかい、持ってる?」

「今から一人200円、僕に預けてもらうよ。」

「そして、みんなには、じゃんけん大会をしてもらうね。」

「で、一番になった人には、なんと500円もあげちゃう!」

それを聞いたみんなはこう言いました。

「えっ!本当に!」

続けて、デキスギくんはこう言いました。

「でもね、二番と三番の人は、残念だけど、ゼロ円になっちゃうんだ。」

ノビタくんとスネオくんとタケシくんは、よ~く考えて、こう言いました。

「いや、それでもいいから、やる!」

「ジャンケンポン!あいこでしょ!・・・」

そして、ノビタくんが一番になり、500円を手に入れました。

「やった~!200円が500円になって、300円も儲かったよ!」

「ありがとう!デキスギくん!」

一方、スネオくんとタケシくんはこう言いました。

「チクショ~!デキスギくん、もう1回、やらしてくれ!」

「損した200円を取り返してやる!」

それを聞いたデキスギくんは、少し微笑みながら、こう言いました。

「うん、いいよ。何回でも、このゲームをやって、損した分を取り返したら、いいんじゃないかな?」

【基本編】みんなで考えましょう

さて、このゲームを1回した場合、デキスギくんは、「絶対に」100円儲かります。

なぜ、そうなるのか、きちんと、確かめてみましょう。

【応用編】みんなで考えましょう

もし、このゲームを、何回も、何回も、繰り返したら、

ノビタくんとスネオくんとタケシくんのおこづかいは、どうなるでしょう?

ノビタくんとスネオくんとタケシくんが、最初に、1000円持っているとして、

考えてみましょう。

ちなみに、「期待値」という考え方が参考になります。

分からない人は、先生や大人の人に教えてもらいましょう。

さいごに

大人向けにちょっと改変。

このゲームの期待値は「500円×1/3+0円×2/3」なので、おおよそ、167円ですね。

このゲームを続ければ続けるほど、1回あたり、おおよそ、33円、減っていく計算になります。

そして、デキスギくんは、1回あたり、100円が「絶対に」懐に入ってきます。

ところで、宝くじ、競馬、競輪、競艇、パチンコ、パチスロなどなど、

様々なギャンブル(投機)がありますが、

それぞれの期待値(還元率)は、どれくらいか、ご存じですか?

ここでは、あえて、詳細には触れませんが、ご自身で調べてみてください。

ちなみに、宝くじが最も還元率が低いです。

税金だと思って、寄付する気持ちをお持ちなら、それでもいいですが・・・

さて、あなたは、デキスギくんになりたいですか?

それとも、多大な時間を費やして、「絶対に」損するギャンブルを続ける

ノビタくん、スネオくん、タケシくんになりたいですか?

以上!

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