はじめに
プロフィールにも記載してありますが、今は不動産投資家として、アパート一棟を満室経営中で順調です。
ただし、そこに至るまで、私と妻の悲しくも切ない物語(笑)があり、フィクション風ほぼノンフィクション小説というかたちで、お伝えするかたちがよいかと思い、本記事を記載し始めました。
尚、構成は一切考えず、記載し始めていますので、あしからず。伏線回収とかもあるかもしれないし、ないかもしれない。( ゚Д゚)w
突然、気を失う・・・
左目から流れ出た涙が頬をつたう。(あれ?)T郎は無意識のうちに、涙を流していた。
その時だった。目の前が真っ白になり、記憶を失った・・・
数十秒~いや数分経ったのだろうか?T郎が意識を取り戻すと、多くの人が周囲を取り囲んでいた。
(一体、どうしたんだろう・・・)
T郎さん、大丈夫ですか!?
T郎は朦朧とした状態で、周囲の人たちを見つめた。
俺、なんかあったの・・・?
何、言ってるんですか!?今、T郎さん、突然、倒れたんですよ!!!
(そうなのか・・・全く分からなかった・・・
そうこうしているうちに、T郎の上司が駆けつけてきた。
大丈夫か!?T郎!今の倒れ方、尋常じゃなかったぞ!
いや・・・倒れたことにも気付かなくて・・・
とにかく、ホテルへ戻って、帰宅する準備をしろ!奥さんには俺から伝えておくから!
えっ、でも、プロジェクトの本番を迎えたばかりですし・・・
お客様からもミスを強く指摘されている状態ですよね・・・
プロジェクトリーダーである私が帰宅しても・・・いいんですか?
そんなことは気にしなくていい!
でも、次の報告は3時ですよ・・・あと30分しかありませんが・・・
それもなんとかするから、とにかくホテルに向かうんだ!
・・・気が付いた時には、タクシー乗り場に着いていた。
そして、タクシーへ乗り込み、運転手に宿泊中のホテル名を告げた。
15分ほどで、ホテルに到着し、受付へ宿泊部屋のカギをもらうように頼んだ。
「〇〇様、たいへん顔色が悪いようですが、ご体調には問題ございませんでしょうか?」
「あっ・・・あぁ・・・大丈夫です・・・カギをいただけませんか?」
「承知いたしました。こちらが〇〇様のカギです。本当に何かございましたら、即、フロントまでご連絡ください。」
「あっ・・・はい、わかりました・・・」
T郎は部屋のカギを開け、ベッド脇に座り込んだ・・・
それからどれくらい時間が経ったのだろう。気づいたときには、妻のK子がいた。
「あなた、どうしたの?」
問いかけに答える気力が一切、沸かない。
俺、一体、どうしたんだろう・・・
K子は、何かを察したかのように、T郎の荷物一式をまとめ、T郎の手を取った。
「一緒に帰ろうか。」
T郎は、車中でも相変わらず、自分の身に何が起きたのか、一切、理解できなかった。
1つだけ理解できたのは、夕焼けがやけに眩しく、今が夕方であることぐらいだった。
そして、朦朧とした状態のまま、自宅へ帰宅した。
帰宅後・・・
帰宅後も相変わらず、意識は朦朧としたままだった。
「何があったのか、教えてもらえないかな?」
K子が自分に何かを話しかけていることは理解できたが、話しかけてきている内容が全く頭に入ってこず、理解ができない。
その後、K子に促され、寝室で寝ることになった。
(いったい、俺はどうしてしまったのだろう・・・)
寝室外でK子が上司に電話をかけているような声が聞こえてきた。
しかし、T郎には、そんなことはどうでもよいような気がして、またも気づかないうちに眠りについてしまったようだった。
翌日、精神科へ
翌朝、眠りから醒めると、自宅の寝室だった。
(やばい!客先に向かわないと!!)
責任感の強いT郎は、ベッドから飛び起き、客先へ向かう準備を始めようとした。
ところが、K子から
「T郎。昨日、あなたの上司とお話して、当分の間、お休みさせてもらうことにしたわ。今日は、あなたの状態が心配だから、病院へ行きましょう。」
と伝えられた。
(病院?・・・あぁ、過労だから、点滴でも打ってもらいにいくのか・・・)
「ああ、分かった。じゃあ、出かける支度をするから少し待ってくれ・・・」
K子の運転する車の助手席でも、相変わらず、意識は朦朧としたままだったため、T郎は何も考えず、K子が連れて行ってくれる病院まで何も考えないことにした。
「着いたわ。」
(ん???・・・ここは精神科・・・なぜ???・・・)
「K子、ここは精神科だぞ。過労の点滴でも打ってもらうと思っていたんだが・・・」
「いいえ、あなたは、メンタル不調の可能性が高いわ。だから、精神科に来たのよ。」
そこから、先は、記憶が曖昧だが、カウンセラーによるカウンセリングと医師による診察があったことだけは覚えている。
あとは、「テキオウショウガイ」とかいう病名だけを・・・
~T郎side episode1~ to be continued・・・
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