「とにかく妻を社長にしなさい」 完全解説! 5回目/全5回(最終回)

はじめに

本記事では、「とにかく妻を社長にしなさい」を5回に分けて、解説していきます。

本記事は5回目(最終回)です。

5回目は、「妻も納得する究極の説得方法」ということで記載していきます。

理路整然とした説明で納得してくれるほど妻はお人好しではない

「3つの大切なこと」の中でも、まずやるべきは

「最初の半歩を踏み出す行動力」」を持つことでした。

では、残りの半歩は何か?

それは「妻や家族の協力を得ること」です。

言わずもがなですが、妻の協力がなければ妻社長メソッドは成功しません。

その意味では妻を口説いてその気になってもらい、

積極的に協力してもらうことこそが大切です。

ご家庭の事情によっては、妻の協力を得ることが一番の難関でしょう。

それに比べたらプライベートカンパニーの設立やプライベートビジネスへの取り組みなど、

はるかに簡単です。

では、どうすれば、妻に協力してもらえるのか?

それは、妻の不安を払拭してあげること、それが大切です。

そして、そのための特効薬は、動機と根気、熱意と愛情です。

それでは、もう少し具体的に、どう実践すればよいのかを見ていきましょう。

ゴリ押しでは動かない人を動かす方法とは?

プライベートカンパニーを作って、プライベートビジネスを始めようと心に決めたときに

男性陣が犯す致命的な過ちが、「理詰めで説得を始める」ことです。

しかし、このやり方では絶対に失敗します。

なぜなら、女性が納得する一番の決め手は「論理や理屈ではなく」、

「共感できるか否か」だから。

共感してもらえるかどうかは、妻との関係性にもよります。

具体的には、信頼関係です。

相手を信頼できなければ共感できないので、納得もしません。

人はだれしも、どんなに中身がすばらしくても、すぐにはそれを受け入れません。

内容よりむしろ「誰が言っているか」で判断するからです。

あなたがもし、妻との関係性をしっかりと築けていないのであれば、

どんなに完璧な理屈でゴリ押ししても相手は動かないでしょう。

だから、まずは家族との信頼関係をしっかり築いて維持することです。

ある程度の信頼関係があれば、あとは適度な時間をかけて

正しいプロセスを踏んでいくことで、きっと理解してもらえますし、

惜しみない協力をしてもらえるはずです。

やりたいことや好きなことを紙に書きまくることが妻を巻き込む第一歩

ストーリーとは、これからの人生であなたが成し遂げたいことであり、

熱意をもって取り組みたいことです。

それによって、あなたの家族が幸せになることであり、

世の中の人にも喜んでもらえること、それを簡単にまとめたものです。

そこで、まずは自分のミッションが何なのか、見つけ出しましょう。

見つけ方は簡単です。

どんな些細なことでも構いませんので、1人ブレストのようにノートや手帳に、

寝食を忘れるくらい熱中してしまうことを書き出してみるのです。

そうするとその中に必ずミッションが隠れています。

あとはじっくりと時間をかけてあぶりだすだけ。

ミッションがあなたの頭の中で輪郭を持ち始めたら、

もっと具体的に今後何をするのかイメージしましょう。

自分が貧乏だと勘違いする現象を”デジャ・プー”と呼ぶ

成功者と言われている人たちや、お金持ちになった人は、

このような脳の仕組みを上手に活用しています。

彼らは例外なく、自分が成功するイメージとかお金持ちになるイメージを、

頭の中でリアルに再現しているのです。

スポーツ選手がイメージトレーニングを積み重ねるのも、この原理です。

同じように、いつまで経っても貧乏な人は、

「いつまでも貧乏な自分」を頭の中でイメージし続けています。

著者は、貧乏なままの人が持つこの感覚を「デジャ・プー」と呼んでいます。

なぜなら、貧乏な人が裕福になれないのは、脳が「私はずっと貧乏のままだ」と

思っているに過ぎないからです。

そうであれば、これを逆手に取って「デジャ・リッチ」の感覚を脳に埋め込めばいいのです。

「自分は裕福なんだ!」と脳が認識すると、貧乏という現状は間違えた状態なので、

これを正しい裕福な状態に直そうとして、無意識のうちに軌道修正が始まるからです。

人をだまして金持ちになるのは犯罪だが、自分の脳をだますのは合法

一代で裕福になった人の多くは、脳をだますこの方法でお金持ちになりました。

人をだましてお金持ちになるのは犯罪ですが、

自分の脳をだましてお金持ちになるのは合法です。

「お金持ちになりたければ、一流を経験しろ!」と財を成した人は言いますが、

なるほどうなずけます。

なぜなら、一流を経験することにより「自分は裕福なんだ!」と脳が勘違いしてくれるからです。

寄付をするといいのも同じカラクリです。

もちろん未だ裕福になっていないあなたのポケットにはお金がありません。

ですから、リッチになったつもりで疑似的に一流を経験するしかありません。

一流ホテルには泊まれませんが、一流ホテルのラウンジなら誰でも使えます。

こうして、自分の脳に「既富感」を植え付けて、

自分は裕福なんだと自分の脳をだましていくのです。

「失敗したらどうするの?」を「どうしたら成功する?」に変える

ストーリーを語るためには、あなたの深い熱意や情熱が不可欠です。

熱意があるからこそ、あなたのストーリーは真実味を帯びてくるのです。

その意味で、あなたや妻にとって一番関心があって、大好きなことを

プライベートビジネスにするのがやはり一番効果的です。

もし、それでも妻が反対するとしたら、

「リスクが大きすぎる!」と感じているからでしょう。

失敗する最大の理由は「リスクの所在を知らないこと」と

「リスクをコントロールできないこと」にあるのですから。

思考がネガティブ方向からポジティブ方向に転換し始めると、

人は本来の能力を発揮できるようになります。

「失敗したらどうするの?」と心配ばかりしていた妻の思考回路が、

「どうすればうまくいくのかな?」というプラスの方向に変化し始めるのです。

「そんなお金どこにあるの?」を「お金は作れる!」に変える

思考がポジティブに転換したとしても、手ごわい妻は思い出したように

手厳しい問いかけをあなたにぶつけるでしょう。

「プライベートビジネスを始めるのはいいとしても、元手となるお金はいったいどこにあるの?」

そこで、まずは、プライベートビジネスのための貯蓄を始めましょう。

いままでの口座とは別に、新たな口座を作るのです。

オークションやフリマでひねり出したお金をそこに貯めていきます。

固定費の削減や変動費の削減で浮いたお金をそこに放り込みます。

こうして、「そんなお金どこにあるの?」という疑問符が

「お金は作れる!」という感嘆符に変化します。

もともとなかったはずのお金が生まれ出てきたうえに、

今後も「お金は作れる!」とわかったわけですから、その安心感は絶大です。

すると「私には無理!」が「私がやるわ!」に変わる

妻のスタンスが前向きに変わってお金の心配が解消したことで、

いよいよあなたはプライベートビジネスに取り組み始めることができます。

ただし、あなたがサラリーマンで、妻が社長になって副業をするのなら、

当然ながら妻にがんばってもらわなければなりません。

副業が妻の趣味や特技であれば心配ないでしょうが、

あなたの特技や趣味であったり、大家業のように趣味とは関係のない業務だったりすると、

妻が今度はこう言うはずです。

「私には無理!」

この段階であなたが発揮すべきなのは、これまでの社会人生活で培ってきた

「業務遂行力」と「マネジメント力」です。

表向きは妻が社長でも、あなたが「言い出しっぺ」になって始めたプチ副業です。

だからまずは、あなた自身が引っ張って、家族に背中を見せなければなりません。

そうしなければ決して前へは進まないでしょう。

妻の得意分野については、すべて彼女にまかせるかたちで役割分担を決めましょう。

行動していない人の話を真に受けることほど馬鹿なことはない

妻を口説き、夢の実現に向けて2人で歩み始めたとしても、

あなたの夢を阻止する人が大勢現れます。

あなたの夢を殺す存在なので、彼らは「ドリームキラー」と呼ばれます。

ドリームキラーというと極悪非道のひどい人たちに聞こえますが、

その正体は親兄弟と友人です。むしろ、だからこそ厄介なのです。

「人は誰が言っているかで判断する」とお話ししました。

「会社なんか作って起業したって失敗するに決まってる!」と、

家族や友だちから頭ごなしに言われると、ほとんどの人が思いとどまります。

説得力のある理由を示されることなく断言されているだけなのに、なぜか不安になるのです。

しかし、親切な友人や親族がイメージや思い込みで行ってくる場合は要注意です。

なぜなら、彼らは経験者ではないからです。

行動していない人やチャレンジしていない人の話を真に受けることほど

馬鹿げたことはありません。

あなたは、そんな他の人の価値観に従って、その人が正しいと信じるルールを

生涯歩み続けることを望みますか?

一度しかない人生なのだから、自分の価値観や信念に従って、

自分だけの人生をまっとうしたいとは思いませんか?

もし、親や友人や職場の同僚の価値観・信念に従って生きるとしたら、

それはあなたの人生ではありません。他人の人生です。

善意で周囲に合わせたつもりが、かえって望まない結果を招くのであれば、

それこそ不本意です。

自分の信念に従って、自分の人生を生きたほうが

最終的にはずっとすばらしい結果をもたらします。

徹底的に夫婦で話し合うことが成功の秘訣

「妻社長メソッド」は夫婦や家族で協力しながら、プライベートカンパニーの舵をとるので、

その過程で必ず意見の食い違いが露呈します。

その際に、失敗を恐れるあまりに考えることをやめて、頭ごなしに相手の意見を否定してしまうと、

結果的に双方にとってよくないことが起こります。

たとえ、その道のプロだとしても、思考がワンパターン化したり、硬直化したりしてしまうと、

判断を誤ります。いわんや素人であれば、なおさらです。

誰かに言われたからとか、不安だからという理由で、頭ごなしに決めつけてしまうことは、

思考の停止、思考の放棄ですから、いい結果が生まれません。

これは何も、プライベートビジネスに限ったことではありません。

考え抜いたうえでの失敗は、最大の学びになります。

学ぶからこそ、その先には成功が見えてきます。

失敗というパーツが無数に積み重なって、初めて1つの成功が完成するのだと思います。

夫婦で一緒に考え抜いて学んでいけば、家族で成功して幸せになるというゴール以外は

ありえません!

以上!

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