「「FIRE」は日本に根付くのか?不労所得で生きるという令和的価値観」の感想

はじめに

表題の記事の感想を記載したいと思います。

尚、引用元は以下です。

「FIRE」は日本に根付くのか?不労所得で生きるという令和的価値観

引用内容

 昨今話題になりつつある「FIRE」について、さまざまな意見が聞かれる。不労所得というものは、日本の価値観ではいまひとつ受け入れられづらい面もあるが、果たして今後どれほど日本で根付くだろうか。(フリーライター 武藤弘樹

● 働かずに生活する “不労所得推奨”のFIRE

 日本国内で「FIRE」という生き方が注目され始めているそうだ。これは「Financial Independence, Retire Early」の略で、生きていくためのお金を資産運用(などの不労所得)で確保して、仕事を早期リタイアする人生設計のことである。アメリカ発祥の手法・考え方らしい。

“不労所得”という言葉を耳にする時、働いてお金を得ている多くの人は憧れと、「そうは言っても自分はちゃんと働いてお金を得ているし」という積極的な自己肯定のような強がりのような、複雑な思いが胸に去来するだろう。

 筆者の周囲から察せられる限り、“不労所得”という言葉は日本ではやや複雑な受け入れられ方をしているのが現状である。

 しかし、注目のFIREは不労所得の確保がその計画の根幹にある。巷では「20、30代が目標にしている」との言説も見受けられる(「本当にそうか疑わしく、投資関連企業のステマでは?」などという声もある)が、果たして日本でFIREは今後根付くのであろうか。これについて考えてみたい。

● 月々25万円を得るために FIREの基本的考え方とは

 FIREの詳細については、他にたくさん記事が出ているのでそちらに譲るとして、ここではごくおおまかにその内容に触れるだけにとどめておきたい。

 まずお金をためて資産を作り、目標額に達したら仕事をリタイアして資産運用をスタートさせる。すなわちFIRE生活の始まりである。多くのネット記事では年4%の利率を目指す「4%ルール」を基準としているが、これはその人の資産運用法によって3%にも5%にもなりうるようである。

 資産を7500万円ためると、年利4%で年に300万円(月々25万円)が不労所得で稼げるので、まあオッケーなのではないか……という算段である。資産7500万円は目減りすることなく、月25万円の収入をもたらし続ける錬金術の素材となる。

 しかし資産運用、すなわち投資であるから当然リスクはある。向こう何十年にわたって年利4%がキープできるとは限らないし、私生活で急な出費が余儀なくされる場合もある。資産7500万円が目減りすれば月25万円は確保できず、FIREは破綻する。

 また、FIREには投資の知識が不可欠であり、FIREを始めるならまず勉強が必要だが、その世界を知るほどもっとハイリターンな投資に興味を持つ人も少なくなかろう。しかしハイリターンということはイコール・ハイリスクである。そちらに食指を動かすと、現今知られる“FIRE”からはややニュアンスが離れていく。

 つまり、「不労所得で一生月25万円」といえばいかにもうまそうな話に聞こえるが、お金を計画通りにためたのち長きに渡って定額しか消費しない節制力、投資を学ぶ勤勉さ、投資リスクへの理解、FIREを貫く意志の強さ、早期リタイアでキャリアをいったん終えることへの覚悟、そして投資がうまくいくための幸運など、さまざまなものが必要とされる。実はハードルが高いのがFIREの本質である。

● “投資”に対する認識はどうか 日本と外国の差

 FIREも内実にはいくつか種類がある。「豪遊して暮らせる」「質素になら暮らせる」「生活は資産運用分で余裕だがあえて働く」などで、「頻度を減らした働きで得た収入と資産運用を合わせて生活していく」スタイルは特に“サイドFIRE”などと呼ばれる。

 だからひとくちにFIREといっても、その内情は人それぞれだが、資産運用は必ずベースとなっている。

 FIRE本国のアメリカは投資が盛んな国だが、さて日本で“投資”と聞くと、どうしてもきなくさい印象を持たれる向きが多いのではあるまいか。日本銀行がまとめた「家計の金融資産構成」データを見てみると、日本と外国の違いがよく見て取れて面白い。

 このデータによると、日本・米国・ユーロエリアの3者では、「保険・年金・定型保証」が共通して30%前後であるのに対して、「現金・預金」が米国13.3%、ユーロエリア34.3%、そして日本では54.3%となっている。では、その他のお金はどこに使われているかというと、株や投資信託、債務証券である。株だけを見てみると、日本10.0%、米国37.8%、ユーロエリア18.2%である。すなわちアメリカでは、いわゆる「お金に働いてもらう」が多く実践されているわけである。

 日本の「現金・預金」保有率は3者の中でずば抜けていたが、これは株式や投資信託などの“投資”的な資産運用に対する不信感の表れでもある。

 この日本人の価値観形成にはバブル崩壊が深く関わっているというのが私見である。バブルは、栄華なりし日々の様子とセットでその後やってきた大損害が語り継がれているから、「投資って致命的なリスクが付き物の非常に危険な試み」と考えられがちである。

 筆者は楽してお金を稼ぐために1年ほど本気で投資の勉強をしたことがあるが、「リスクのコントロールを顧みない投資は、“投資”的ではなくギャンブル的である」ということを学んだ(これに合わせて「楽してお金を稼ぐ道はない」ということも分かった)。

 だからFIREも「結局投資なんでしょう。怖い!」と最初は思われるであろうが、志してその道を勉強する人が増えれば「リスクをコントロールしてしかるべき運用を心がければ“投資”はただ怖いだけのものではない」という価値観に、わずかずつではあろうが徐々に上書きされていくかもしれない。

● FIREの誕生は令和を物語る? 時代のニーズによって生まれた人生設計

 それにしてもFIREというのは、非常に令和的である。多くの記事でうたわれているのは“平均的な収入の人でも目指せるFIRE”であり、つまり「質素になら暮らせる」FIREが紹介されている。

 それこそバブルの昭和などは、もっとガツガツした空気があって、欲が経済を成長させる推進剤としても機能していた。欲を抱くことは恥ずかしいことではなく、大志(大きな欲)を抱くことはむしろ美徳であった。また、「仕事をするのは偉いこと」といった風潮も今より強くあった。

 これらの風潮が、令和になるとだいぶ薄まってきた。若者はマイカーを欲しがらず、仕事最優先ではなくプライベートに重きを置き、“人生大成功巨万の富”より“人並みな生活とささやかな日常の中にある幸せ”を希求するようになってきた。むろん、そちらの方向に針が完全に振れたわけではないが、そう考える人の割合が増えてきたのである。

“女性に人気のある男性のタイプ”の変化なども顕著である。昭和は濃ければ濃いほどよかったが、今は“草食男子”に代表されるように、あまり男くさくない方が喜ばれるようになってきた。

 つまり、令和は全体的にソフトになってきている。FIREが示唆する「質素になら仕事をしないで暮らせる」というゴールは、昭和に生きる人に聞かせれば「それでも男か!」と一括されそうだが、令和の今なら「そういう生き方もあるかもなあ」となんとなく受け入れられるのである。

 視点を変えれば「時代がFIREを生んだ」ともいえる。FIREが目指すところは、時代のニーズによくマッチしている。だから今後、FIREが完全なスタンダードになるとは現段階では想像しにくいが、特に20~30代の若者層を中心に一部では選択肢の一つとして考えられるくらいには浸透していくのではないか……というのが個人的見解である。

感想

まあ、確かにFIREが完全なスタンダードになるとは限りませんね。

ただ、私の周りを見渡しても、労働一辺倒で貯蓄のみしてます、という方は、

少なくなってきているように感じます。

昭和から令和へという時代のニーズの変化に合わせて、という点は、同意です。

サイドFIREくらいだったら、投資してみようかな、という方が増えてきている印象です。

少なくとも団塊の世代あたりの「真面目に働いて、貯蓄するのみ!」という方は、

減ってきていると思います。

それが草食男子なのかどうか、また、女性もそういった男性に憧れるのかは、

疑問ですが、明らかに時代の風潮は変わってきているかなと。

iDeCo、NISAなどの投資だったら、それほどリスクにはなりませんし、

実際、私もやっていますし、税制も優遇されているので、やらない手はないかなと思います。

ちなみに、私はサイドFIREではなく、

不動産投資を中心にしたガチFIREを目指しているので、

4%ルールというより、不動産投資で得られるキャッシュフローメインで暮らしていき、

ついでに、iDeCo、積み立てNISA等のローリスクローリターンの長期投資をしている感じです。

もうすぐ2棟目アパートの決済なので、うまくいくように頑張ります!

これがうまくいけば、

  • 地方中古アパート2棟
  • 太陽光発電2機
  • 積み立てNISA

という感じになります。

あと、まだ実現化していませんが、別の新事業も検討中なので、

これらすべてがうまく回り始めれば、ガチFIREも目前(?)です。

頑張るぞ~!

以上!

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