物件探し開始！
Ｋ子は、昼は不動産屋でのパート、夜は、不動産知識の習得に努めていった。
ある程度、自分に自信が持てたタイミングで、
ようやく、具体的な不動産探しを始めたのであった。
まず、始めたのは、楽待や建美家などで地域を絞って、
何百件と物件資料を見ることだった。
そのうち、これは、という物件について、実際に見に行ったのが数十件。
さらに買付を入れたのは、８件だったが、すべて、二番手、
または指値を断られる、という始末であった。
（半年くらい、この調子だわ・・・
やっぱり、そんなに簡単にはいかないものなのね・・・
当たり前といえば、当たり前だけど・・・世の中、甘くないわ・・・）
そして、同じような活動を続けていたころ、楽待で、
2020年9月にＳ市に表面利回り13％の物件を見つけたため、
いつものように見に行ってみるのであった。
（また、きっと、うまくいかないんだろうな・・・
でも、活動は続けなきゃ！）
自らを奮い立たせ、Ｋ子は、その物件へ向かった。
運命的な出会い
その物件を案内してくれたのは、売主側のＳ市内の不動産屋さん。
Ｓ市内の不動産会社が業者間でしか参照できないサイトに載せていた物件を、
たまたま東京の収益物件を扱う業者が見つけ、楽待に掲載していたため、
Ｓ市内の不動産屋さんが案内に来てくれたのであった。
また、偶然、話をしているうちに、その不動産屋さんが同じ商業高校出身で、
かつ、その方も個人で不動産投資をしていて、
（この人なら信頼できるかも・・・）と、
Ｋ子は、心の中で、ひとりごちた。
ついに初めての一番手での買付に成功！
よくよく物件を見てみるとかなり荒れ果てた物件であったため、
残置物撤去や、空室リフォームは売主負担で
３００万程度かけて実施してくれる予定、とのこと。
また、一部屋、カギが紛失中で、入れず、水漏れしていそうだったが、
これも売主側の保険適用になるはず。
売主は、コンビニを２０店舗経営している方で、
従業員の寮として利用しているようなかたちであったため、
ほとんど手入れ、管理はされていないようだった。
しかし、１４部屋中１１部屋入居中であり、かつ、Ｋ子は、
不動産屋でのパートで身に着けた客付けの知識もあったため、
（ほとんど売主負担で問題解決できそうだし、
客付もなんとか頑張ればどうにかなりそう。
周辺環境も問題なし、日当たり良好・・・
よし、買うことに決めた！）
そして、Ｋ子は、ついに、初めて一番手で買付を入れるのであった！
～Ｋ子side episode5～ to be continued･･･
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