はじめに
表題の記事の感想を記載したいと思います。
尚、引用元は以下です。
40歳で会社員を卒業！お金や時間の使い方は？注目のセミリタイア生活を聞いてみた【前編】
40歳で会社員を卒業！お金や時間の使い方は？注目のセミリタイア生活を聞いてみた【後編】
引用内容
綾子さん（42歳・仮名）は、近頃話題となっている「セミリタイア」組の一人。40歳で会社を辞めました。
会社員時代はバリバリ働きまくり、お正月もお盆も、GWでさえも休む暇がなかったそう。働くのが大好きだったと語る彼女が、なぜ会社を辞めたのか、そしてセミリタイア後の生活について聞いてみました。
すべてを仕事に捧げていた20代
「専門学校を卒業後、デザイナーとして働いていました。キャリアウーマンになる気なんてサラサラなかったのですが、仕事をし始めたらその面白さに気づいちゃって。20代はとにかく仕事一色の日々を送っていたんです。
当時は労働基準法が…と今ほど厳しくなかったので、終電帰りや泊まりなどしょっちゅう。もう一度同じことをやれと言われても今はムリですけれどね。20代の私にはすごく刺激があって、アクティブな毎日でした。
そこで根性も実力も身につきましたし、メンタルも鍛えられました。キツイ職場でしたけど、仕事をする上での基盤は全てここで培ったと言っても過言ではありません」
しかしながら、その会社はのちに倒産。30代に突入した数年後、転職を余儀なくされるのでした。
「イケイケな会社だったんですけど、約10年前になくなってしまいました。私はそこで育ったから何の違和感も抱きませんでしたが、やり方が完全に昭和。2010年以降の現代には合わないような体育会系っぷりだったんです。
まぁ、いわゆるブラック企業ってヤツです（笑）。お給料は良かったですけど、その分すごく厳しいし、キツめ。だから若いコが居つかず、新たな戦力が入らない状態が続いてしまい…。
デザイン関係の会社も今はどんどん増えているじゃないですか。競争に負け、私たちはみんなバラバラになってしまったんです。
倒産後はちょっと“燃え尽き症候群”みたいになり、あまり職探しにも身が入らずで。でも働かなきゃならないから、とりあえず中小企業に絞って再就職することにしたんです。あれは33歳の時でした」
綾子さんは、誰からの紹介も受けず、自らの足で再就職先を探したそう。あえて大手を選ばなかったのは、以前のようにガツガツ働ける自信がなかったから。少しゆったり働けるような職場を、当時は望んでいたのです。
転職活動は苦戦することなく、第一希望の会社で採用が決まりました。そこから数年間は何の問題もなく働いていましたが、ある日綾子さんは同僚から“良くない噂”を聞いてしまうことに。
40代でも早期退職が促される？
「どうやら“40代の役職者に早期退職の話がきたらしい…”と。社内の一部では噂になっていたんですよ。まだその人は46歳くらいだったかな。それでエッ！と驚き、一気に他人事とは思えなくなってしまったんです。
この噂を耳にしたのは自分が39歳になる年で、“明日は我が身かもしれない”と。しかもその役職者1人ではなく、他の人にも多数声がかかっていたそうです」
早期退職を促す会社、と聞けば多くの人は「経営が厳しかったのだろう」と思うことでしょう。しかしながら綾子さん曰く、“ずっと一定の売り上げを保っているような会社でしたよ”とのことで…。
「売り上げが物凄く落ち込んでいるわけではありませんでしたが、“ずっと一定”というのがマズいポイントだったようですね。
悪くないけれど、上がりもしない、有名な会社じゃないから新しい風もなかなか吹かない。かといって上の人間も辞めない…では、社内もマンネリ化します。実際に入って数年でマンネリ、というのは私自身も実は感じていました。
安定はしていますけど、体育会系育ちなので、前ほどの刺激は全くなかったんです。
だからこそ、会社側も、動かない上の人たちへ早期退職を促していたんでしょうね」
次々と退職を勧められる様子を見ていた綾子さん。彼らと自分の年齢はさほど変わらないため、毎日気が気でなかったと言います。
「40代に入ったら私もヤバいかも、と冷や冷やした気持ちをいつも抱えていました。実際にニュースでは早期退職の話題が取り上げられることも増えましたし、すごく早いと30代後半、40代前半でというケースもあるらしいですよね。そう考えたらもう、この先をどうしていいか分からなくなり…。
今さら別の企業へ行く気持ちにもならなかったし、そこでだって安定とは程遠いかもしれないじゃないですか。もう20代の頃のようにバリバリ働く意欲はゼロ。かといって、このまま今の状態を続けるのもコワイ。
悶々と悩み続けていたところ、ネットで“セミリタイア”という言葉を発見したんです。完全なリタイアではなく、あくまで“セミ”。ゆる～く収入を得ながら、あとはのんびり暮らすことに、ものすごく魅力を感じてしまいまして。
20代の時は働きつめていたから、お給料を使う余裕がなかったんです。だから貯金はたっぷりあったし、持ち家だから家賃もかかりません。
辞めろと言われるくらいならこっちから辞めるわ！じゃないですけど、40歳で自ら会社を去っていきました」
迫りくる早期退職の恐怖より、自ら退職することを選んだ綾子さん。セミリタイア後の生活はいかなるものなのか？
ゆるく働くセミリタイア生活
「働くことは好きだったので、辞めるか辞めないかは本当に悩みました。ただ、ずっと仕事一色だけの人生だったので、どこかで“もういいかな”という気持ちもあったんです。
本当に若い頃は一切休まずで、寝ても覚めても仕事だったから。趣味に没頭する時間も、友達に会うヒマもないくらい。何もかもを仕事に捧げてしまったことが、自分の中では気がかりだったんです」
セミリタイアするにあたって考えたのは、やはりお金のこと。いくら貯金があるといえど、それだけ一生過ごしていける額ではありません。
「だからこそ“セミ”リタイアなんですよ。会社員時代も知り合いから細かい仕事をもらっていたり、コッソリと緩く副業をしていたのです。
なので全くの月収ゼロでもなく、自分に負荷もかかり過ぎない程度には働けるんです。一応お金が入ってくれば安心じゃないですか。
母親は年金暮らしですし、家のローンもない。私自身も自分にお金がかからないから、高い月収は必要ありません。
ただこれは私が独身だからですよね。家庭がある人には、この暮らし方は正直厳しいと思いますけど」
セミリタイア後の月収は月7万円から月20万円と、かなりバラバラ。一体どんなことで収入を得ているのでしょうか。
「デザイナーなので、基本はデザイン関係の依頼を受けているだけです。簡単な依頼だと月数日しか稼働しないから月7万円～10万円くらい。20万円以上入る月は、友人の会社に手伝いに行くときです。繁忙期のピンチヒッター的な（笑）。そういうときは1日6～7時間程度で、何日間か働きます。
たまに動くとすごく楽しい（笑）。今日も面倒くさいな～と思いながら出社するのとはエラい大きな違い！仕事をしない日は自由に過ごせているので、メリハリのある生活を送れています」
しかし、綾子さんは「自己都合による退職」を少し後悔しているとか。早めのリタイアを経験できたことは嬉しくとも、自己都合であると退職金などはもらえなかったそう。
「大きな会社じゃないので、退職金も微々たるものではあったんですよ。上乗せとかも特にないみたいですし。
でも、会社都合だと退職金が出ることには変わりないのです。もうあと数年間ガマンして居続けるのも手だな、と思ったので本当に悩んだんですけど…。早期退職が迫ってくるプレッシャーに耐えきれませんでした。
もし大企業にいたり、早期退職のメリットが大きい会社にいる人には、自己都合だと大損する可能性が高いということを声を大にして言いたいですね。全部が全部、退職金に大きな上乗せがあるとは言い切れないので、タイミングと目利きはすごく重要だと思いますが」
親世代を説得するのは大変だった
ちなみにセミリタイアについて、お母様はどのような反応をされたのでしょうか？
「もちろん大反対でした。『アンタまだ働ける年齢でしょ！』って。終身雇用が前提の時代の人たちですから、説得するまで時間がかかりました。
いくら説明してもなかなか分かってくれなかったんですが、『だって最初の会社、あれほどイケイケだったけど倒産したじゃん！』と言ったら母もああ…となり、分かってくれました（笑）。今は一緒にいられる時間も増え、一応収入もありますからうまくやっています。
でも、親戚からは猛反対されて、今でもチクチク言われますよ…。会社員を辞めたなんてもったいない！とかね。やっぱり周りの理解を100％得るのは、まだまだ難しいのかなと思いました」
今後もゆるく働きながらの生活を続けたい、と語る綾子さん。セミリタイアしたことにより、働き詰めていた頃とは違った景色が見え、非常に楽しいそうです。
「親と一緒にいる時間もなかったし、仕事以外に興味を持つことなんてできませんでした。ようやく肩の力が抜け、緩やかな日々を心から謳歌できています。
全く働かないわけじゃないから社会とのつながりも持てていますしね。今の働き方は、すごく自分に合っていて。
空いた時間で今まで観たことがない映画、ドラマに触れたり、少し遠出をしてみたり。遅れてきた青春を今になって取り返している感じでしょうか。
今は資産運用も勉強していますし、デザインの勘が鈍らないように新たな技術を身に着けている最中です。仕事を辞めてここまで毎日が充実するとは思わなかったなぁ。楽しい40代、50代を過ごせるようにこれからも頑張りたいです」
感想
この記事の前提は、独身女性、持ち家あり、なので、自分には全く当てはまらなかったですね・・・
ですが、２０代～３０代でなりふり構わず仕事に没頭して、燃え尽き症候群になってしまった、
という点は似てるかな～と。
まあ、私の場合は、燃え尽き症候群というか、ユーザからの恫喝、恐喝、暴言の嵐にやられたので、
大きく異なりますが・・・
あとは、やっぱり、終身雇用前提世代には、なかなかセミリタイアとか
ＦＩＲＥの概念が伝わらないのだなぁ、という部分は共感しましたね。
あとは、勝手な心配ですが、今はいいんでしょうけど、老後はどうするんでしょうね。
資産運用の勉強中、の記載はありましたが、その辺りの記載があまりなかったので、
勝手にちょっと心配しちゃいました。ｗ
以上！
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