「「老人中心国家」ニッポンの行方…世界一の高齢化×人口減少の行き着く先」の感想

はじめに

表題の記事の感想を記載したいと思います。

尚、引用元は以下です。

「老人中心国家」ニッポンの行方…世界一の高齢化×人口減少の行き着く先

引用内容

「日本人は世界経済の大きな潮流を理解していない」。国際通貨基金(IMF)を経て、東京都立大学教授を務める宮本弘曉氏は、その結果が日本経済の停滞を招いたと語る。本記事ではそんな大きな潮流のひとつである「人口構造の変化」について、その本質を語る。

世界で最も高齢化が進む国、ニッポン

人口構造の変化は、グリーン化、テクノロジーの進歩と並び、日本の将来に大きな影響を与えるメガトレンドのひとつですが、日本が今直面している最大の問題は「高齢化」です。

日本を含む多くの国では、65歳以上の人を高齢者としています。人口全体に占める高齢者の割合を高齢化率と呼び、国連の世界保健機関(WHO)は高齢化率に応じて、社会を高齢化社会(7%~14%)、高齢社会(14%~21%)、超高齢社会(21%~)に区分しています。

日本の高齢者人口は1950年以降一貫して増加しており、2020年には3602万人となっています。高齢化率も1950年の4.9%が、1970年には7%を超えて高齢化社会になりました。その後、1994年に14%を超えて高齢社会に、そして2007年には21%を超えて超高齢社会となりました。驚くべきことに、これは世界で初めてのことでした。

2020年の高齢化率は28.6%で、国民の約3.5人に1人が65歳以上となっています。男女別にみると、男性が25.6%、女性が31.5%となっており、男性は4人に1人が、女性は3.2人に1人が高齢者となっています。

人口減少が進む中でも、今後約20年間は、高齢者は増え続けると予想されています。高齢者人口は2042年の3935万人でピークに達し、その減少に転じるとされています。

将来的な高齢化率は上昇する一方で、2025年に30%、2040年に35%を超え、2065年には38.4%まで上昇すると予想されています。2065年には、国民の約2.6人に1人が65歳以上という社会が到来することになるのです。

日本の高齢化は世界の中でも突出しています。主要国における高齢化率の推移を比較すると(2018年)、日本の28.1%が世界で最も高く、次いでイタリアの23.3%、ドイツの21.7%という順になっています。

今後、どの国でも高齢化が進むと予測されていますが、日本の高齢化率は今後数十年間にわたり世界で一番高く、世界で最も高齢化した国の前人未到の経験を続けると予想されます。

「長寿化」という新たな課題

さて、少子化、高齢化とともに考えなければいけないのが長寿化です。ひと口に高齢者といっても、65歳から100歳を超える人まで様々です。今後は長寿化により、高齢者の平均年齢の高齢化が進むと予想されています。

「人生100年時代に入った」と言われはじめて久しいですが、100歳を超えた人を「1世紀(センチュリー)を生きた人」ということで、英語では「センテナリアン」と言います。

日本のセンテナリアンは統計を取り始めた1963年には全国でわずか153人でしたが、1981年に1000人を超え、1998年には1万人を、そして2020年には8万人を超えました。近年は増加のペースが上がっており、2040年には30.9万人と、現在の4倍近くまで増加することが予想されています。

平均寿命に目を向けると、こちらは2020年に女性87.74歳、男性81.64歳となり、ともに過去最高を更新しました。他国の平均寿命と比べてみても、女性は世界第1位、男性はスイスの81.8歳(2019年)についで世界第2位となっています。なお、日本人の平均寿命が初めて80歳を超えたのは、女性が1984年、男性が2013年で、その後、男女ともに平均寿命は増加傾向にあります。

また、厚生労働省の試算によると、2019年に生まれた日本人で75歳まで生きる人の割合は女性が88.2%、男性が75.8%、90歳まで生きる人の割合は女性が51.1%、男性が27.2%となっています。実に、女性の半分以上が90歳まで生きると予想されているのです。

言うまでもなく、長寿化は喜ばしいことですが、同時に様々な課題を個人と社会に突きつけます。例えば、老後の生活資金をどう賄うかは個人にとって重要な課題です。2019年6月に金融庁の金融審議会がまとめた報告書で、夫婦が95歳まで生活するには、公的年金以外に2000万円の金融資産が必要としたことが大きな波紋を呼びました。

老後の生活資金を確保するには、働く期間を長くする必要も出てきます。つまり、長寿化社会で人々はこれまで以上に、長期にわたって働く可能性が高くなります。

したがって、これは高齢者にだけ当てはまる話ではありません。若い人も今後、その働き方を見直す必要があるということです。高齢化、長寿化の課題は、高齢者だけの問題ではなく、「個人がどのように人生を設計していくのか?」という問題をすべての世代に突きつけます。

これから世界の人口はどうなるか?

さて、ここまで日本の人口構造の変化について見てきましたが、次に、世界の人口構造に注目したいと思います。なぜ、世界の人口動態を知る必要があるのでしょうか?

その理由は、日本とは異なり、世界では人口の急増が予測されているからです。豊富な人口は労働力の源となり、巨大なマーケットをもたらし、企業の投資の対象にもなります。

例えば現在、世界最大の人口を抱える中国には、1990年代から2000年代初めにかけて、豊富かつ安価な労働力を求めて世界各国の企業が進出し、中国は「世界の工場」と呼ばれました。また、近年では、その旺盛な消費意欲により「世界の市場」に成長しています。

あるいは、アフリカは「最後の巨大市場」として注目されています。世界の人口に占めるアフリカの人口の割合は、2019年には約17%でしたが、2100年には約4割にまで上昇することが予測されています。人口の構造も消費意欲が旺盛な若者が多くなっており、今後、アフリカ市場は大きな成長を遂げていくと期待されています。

このように人口動態の変化は世界の経済構造に大きな影響を与えます。こうした動向を掴んでおくことは、人口減少で国内市場の縮小が予見される日本企業にとって新規の市場開拓を行う上できわめて重要です。

世界の人口は2020年には78億人で、そのうち6割がアジアに住んでいます。世界の人口トップ5をみると、3位のアメリカを除いてすべてがアジアの国です。日本の順位は11位となっています。世界には200以上の国・地域がありますが、人口が1億人を超えているのはわずか14か国です。

国連の「世界人口推計2019年版」によると、世界人口は2050年に97億人と、今後30年で20億人増加する見込みです。2050年の人口ランキングの1位はインドで16.4億人、2位は中国の14億人です。中国は2030年に14.6億人でピークを迎え、その後は減少に転じると予想されています。

3位はナイジェリアの4億人です。2020年のナイジェリアの人口は2億人で世界7位ですが、今後、驚くべきペースで人口が増加し、アメリカの人口3.8億人を超えると予想されています。

地域別に今後の人口予測をみると、アフリカが存在感を高めると予測されています。現在、46億人で世界人口の約6割を占めるアジアの人口は、2055年に53億人まで増加した後、減少することが見込まれています。これは、中国やインドといった人口大国でその人口が減少すると予想されているからです。

一方、2020年に13.4億人と世界人口の約17%を占めるアフリカは、2050年には24.9億人、2100年には42.8億人と世界人口の約40%を占めるまでに増加すると予想されています。

感想

反対意見ありきで記載しますが、

やはり、老人の老人による老人のための政治に問題があった(今もある)としか思えません。

子供は国の宝です。

もう遅いかもしれませんが、老人重視から子供重視の政策に切り替えるしかないかと。

子育て世代に対する政策を大胆に進めるしかないのではないのでしょうか?

既得権益にしがみつく一部の高齢富裕層の方々は、少しでも子供のためになる施策を

実施していただけないでしょうか?

先日、公園でゲートボールをしている多数の高齢者の方々がいらっしゃったのですが、

そこを通りすがったお父さんの息子さん(たぶん2~3歳)がゲートボール場に

入り込んだとき、「しっかり面倒見なさい!(怒)」「すみません・・・」という

やり取りを目撃しました。

本当に、日本って、子供に優しくない社会ですね・・・(´;ω;`)

もう、高齢者の方々はすごろくでいう「あがり」だから、

どうでもいいのかもしれませんが、

「子供は国の宝」という意識を失ってしまったのでしょうか?

少子高齢化はどんどん加速し、富裕層と優秀な若者は海外脱出し、

残されたその他の若者にとっては何の魅力もない、ただただ苦しいだけの国で

暮らすしかない異常な状況になっていくのでしょうね、きっと・・・

以上!

コメント